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極私的『不具合にまつわるIT用語』

デグレ

デグレード(degrade)の短縮後。劣化。悪化。作り壊し。ソフトウェアのバージョンアップにより機能が損なわれること。不具合が発生すること。

リグレッション

regression。後戻り。退行。回帰(一回りして元に戻ること)。「デグレ」と同義。

ロールバック

rollback。後退復帰。巻き戻し。システム障害やデータ破壊が発生したときに、正常に動作していた時点に戻して復旧を試みること。

フォールバック

fallback。縮退運転。後退運転。トラブルが発生したときに、一部の機能を制限したり代替することで急場を凌ぐこと。

ワークアラウンド

workaround。不具合が発生したときの回避策。暫定策。

バッファー・オーバーラン

Buffer Overrun。バッファのサイズを超えて隣接するメモリ領域に上書きしてしまうこと。バッファー・オーバーフローと同義。

バッファー・オーバーフロー

Buffer Overflow。バッファのサイズから溢れて隣接するメモリ領域に上書きしてしまうこと。バッファー・オーバーランと同義。

アウト・オブ・バウンズ

Out Of Bounds。(メモリアクセスの)境界越え。バッファー・オーバーランとほぼ同義であるが、上書きだけではなく読込みの境界越えも包括する用語。

レースコンディション (Race Condition)

競合状態。複数のプロセスが同一のリソースにアクセスしたときに引き起こされる不具合。

タイポ (Typo)

typographical error (誤植)。 タイプミス。 打ち間違い。

ラバーダック・デバッグ (Rubber Duck Debugging)
テディベア・デバッグ(Teddy Bear Debugging)

開発者が目の前においたアヒル人形やクマのぬいぐるみを相談相手に見立てて話しかけることで考えを整理してデバッグを進める手法。


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スキュー (skew)

日常英語

  • 斜めにする。
  • 歪ませる。

IT用語

  • プリンター : 斜行(しゃこう)。用紙が真っすぐに給紙されないこと。用紙搬送機構の不調により斜めに送られること。
  • グラフィックソフト : 図形を斜め(平行四辺形)に傾かせること。
  • 電子回路 : 配線経路長の差によって生じる信号伝送遅延時間の差。

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極私的『停止』に関わるIT用語

Halt (ホルト)

停止する。
ギャング映画で「Halt!」と叫べば「動くな!」の意味。
本来の語義にはネガティブな意味(故障による停止)は含まれていません。また、Z80をはじめ、往年のマイコンの停止命令(ニーモニック)が HALT でした。 "Holt" は綴り間違いです。
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短縮語 FW

Firmware

ファームウェア。電子機器を制御するためにあらかじめ書き込まれたソフトウェア。ハードウェアとソフトウェアの中間に位置付けられる。英単語の "firm" には「固い」、「安定した」という意味がある。過去においてはファームウェアはマスクROMなど書換不可の記録媒体に書き込まれておりバージョンアップは想定していなかった。しかし、近年のインターネットの普及やフラッシュメモリの低価格化、脆弱性の改善などのためファームウェアも頻繁なバージョンアップの対象となることが増えた。

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ロット不良

(製造)ロットとは同一の条件(工場や生産ライン、部品、生産期間など)で生産する最小単位。
出荷前の抜き取り検査や出荷後のクレームで一定割合以上の不良品が発生した場合はロット単位で不合格品として扱い、出荷停止や製品回収の対象とする。これがロット不良である。自動車や家電製品のようにシリアル番号が製品に記されていてロットは消費者からは分からない場合もあるし、半導体部品のようにロット番号だけが記されている(シリアル管理されていない)場合もある。


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極私的『試作機』の呼び名

試作機や量産機の呼び名。呼び名や意味は業界や企業によって様々です。下記の説明は一例です。

BB
Breadboard
(1) 電子回路の試作、実験を行うための基板。 (2) ソルダレス(半田付け不要の差し込み式)ブレッドボードの略。 (3) 外装やフレームを省略して基板と電子部品だけで構成された(開発初期段階の)試作機。
ES
Engineering Sample
技術試作機。技術的な実現可能性を検証するための試作機。開発対象とする製品に対して、主要な機能や性能の確認を目的としている(一部の機能や性能が省かれている)ことが多い。
複数のバージョン(世代)のESが存在するときは、ES1, ES2, ES3, …と後ろに数字をつけて区別する。ソフトウェアとは異なり、ハードウェアの試作機は細かくバージョンを刻むことは稀である。稀ではあるが ES2A, ES2B などというバージョンの刻み方をすることもある。😅

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極私的『物騒』なIT用語

IT業界で慣用的につかわれる物騒な言い回し。

1. 殺す

1.1. 意味

  1. 停止する。終了する。

1.2. 用例

  • 親を殺す。( ⇒ 親プロセスを強制終了する。)
  • 不要になったプロセスをkillする。

1.3. 類義語

  • 嵌め殺し窓 : 開放できないように固定された窓(ガラス)。
  • 嵌め殺しコネクター : 一旦差し込むと永久と抜けないようにロックが掛かるコネクター。

1.4. 広辞苑 第7版

② おさえつけて勢いをそぐ。おさえて活動させない。
[用例] 息を殺す。才能を殺す。

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IT分野における差別的用語の置換え

差別的、排他的(exclusive)な用語の置換え

置換前 置換後
Whitelist Allowlist
Blacklist Denylist

 

置換前 置換後
Master Main
Slave Follower

 

置換前 置換後
Blind touch Touch typing

※ "Blind touch" / "ブラインドタッチ" は和製英語。視覚障害者という意味では "visually impaired" が好ましい。「日除け」という意味では "Blind" でOK。

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極私的IT用語

仕様

  • TBD : To-Be-Determinedの略。決定すべき内容。(決定すべきだが)未決定の内容。
  • default : 既定値, 初期値。本来の語義は「不履行」。あるべきものがない。なされるべきことがされていない。この意味から「省略値」⇒「初期値」⇒「既定値」と意味が展開されている。
  • ad-hoc : 限定された目的の。その場しのぎの。暫定的な。
  • deprecated : 非推奨の。
  • obsolute : 廃止された。廃れた。時代遅れになった。
  • pulled out : 撤退した。(仕様から)抜いた。
  • widthdrawn : 撤回された。やめた。
  • Breaking change(s) : 破壊的仕様変更。互換性のない大幅な仕様変更。
  • experimental : 実験的な機能。試験的な機能。
  • preview : プレビュー。永続的ではない新機能。
  • rated : 定格の。[例] rated load : 定格負荷。
  • upper compatible : 上位互換を意訳した和製英語。日本語の『上位互換』という用語は forward compatible と backward compatible の両方の意味、もしくは異なる概念で使う場合があり混乱が見られる。
  • forward compatblity : 前方互換性。旧来のシステムが新規の機能やデータ形式に対して互換性を有している状態。アナログテレビ放送規格NTSCにおいて『旧式のモノクロテレビ受像機』が『新式のカラー放送信号』を受信して(モノクロ)再生することができた。ちなみに『新式のカラーテレビ受像機』が『旧式のモノクロ放送信号』を受信して再生することもできたため後方互換性も有していた。
  • backward compatble : 後方互換性。新しいシステムが古い既存の機能やデータと互換性を保っている状態。ワープロソフトなどでは『新しいバージョンのアプリ』で『過去のバージョンのアプリで作成したデータファイル』を閲覧したり編集できること。

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