停止に関わるIT用語

Halt (ホルト)

停止する。
ギャング映画で「Halt!」と叫べば「動くな!」の意味。
本来の語義にはネガティブな意味(故障による停止)は含まれていません。また、Z80をはじめ、往年のマイコンの停止命令(ニーモニック)が HALT でした。 "Holt" は綴り間違いです。

Abort (アボート)

頓挫する。失敗する。打ち切る。中断する。
IT分野では途中で処理が止まってしまうことを Abort と表現しますが、通常の手順(たとえばサービス停止)で処理を止めることは Abort とは呼びません。処理を継続することが困難、もしくは処理を継続することが被害に繋がるときは、意図的に Abort という処理(OSなどのAPI関数)を呼び出すことがあります。ただし、このAbortという処理は通常の手順ではなく、可及的速やかに停止しなければならないケースのために用意された処理です。

フリーズ (freeze)

凍る。凍ったように動かなくなる。
IT分野では操作を受け付けなくなる状態をフリーズと表現します。多くのケースでは操作を受け付けないため画面も切り替わらなくなります(変化しなくなります)。何らかの処理中で操作を一時的に受け付けないことをユーザーに伝えるために、画面の一部を点滅させたり、砂時計やスピナーのアニメーションを表示する工夫もあります。

ハングアップ (Hung-up)

クラッシュ (crash)

Down (ダウン)

落とす。
downtime というと保守や故障のためにシステムが停止している時間。
shutdown はオペレーティングシステム(UNIXなど)の停止命令。

Stall (ストール)

突然止まること。
航空機では失速のことを「ストール」と呼びますが、乗用車が不調で突然停止することも stall と表現します。
IT分野でも(通常の手順を踏まずに)突然止まることをstallと呼びます。

Fatal (フェータル)

致命的な。取り返しのつかない。
Fatal Error というと致命的な、取り返しのつかないエラー(により停止したこと)を意味します。

Panic (パニック)

恐慌。慌てる。うろたえる。
カーネルパニック : オペレーティングシステムの内部で発生した致命的なエラーを検出したときに実行する善後策。

Blue screen (ブルー・スクリーン)

Microsoft Windows において、OSに深刻な障害が発生したときに表示される青い背景に白い文字のメッセージの画面のこと。