ちはやふる日記


[cinema] 『秒速5センチメートル』

2025年10月13日 10:32更新

新海誠監督の2007年公開のアニメーション映画作品の実写化版をみてきました。叙情的、暗喩的な新海誠監督作品に対して、説明過多、セリフ多めに感じましたが独立した作品として楽しみました。アニメ版の『コスモナウト(種子島編)』の登場人物の姉妹を宮﨑あおいさんと森七菜さんが演じているのですが、この二人はオリジナルアニメを越える当たり役でした。特に宮﨑あおいさんが演じる姉の、どこか達観したような、しかし、妹や教え子を見守る感じが押し付けがましくなく、しかし、突き放しているわけでもなく、絶妙な距離感がとても素敵でした。コスモナウトの主題は、故郷(種子島)から旅立った宇宙探査機がひとりぼっちで遠い深宇宙へ長い長い孤独な旅を続けていく姿だと思うのですが、宇宙探査機と深宇宙の描き方が実写ではちょっと難しかったのかな?と見ていて思いました。


[cinema] 『ブラック・ショーマン』

2025年09月15日 20:45更新

東野圭吾原作のミステリー小説の映画化。ガリレオ・シリーズでは物理学者の名探偵を演じた福山雅治さんが、本作では有村架純さん演じる姪と協力しながら事件を解決します。

被害者の中学教師も含めて登場人物が全て怪しい。被害者の弟である福山雅治さん演じるマジシャンがさらに怪しい。そんな中、有村架純さんが演じる被害者の娘だけが唯一、犯人ではないと観客が安心できる人物を演じています。秘密を隠しつつも父親の死を心から悼んでいる、そして事件を解決しようと謎に挑むひたむきな佇まいが素敵でした。

謎解きと華麗なマジックの映像演出がドキドキ、ハラハラを誘う極上のエンターテインメントでした。


[cinema] 『国宝』

2025年09月07日 18:24更新

レイトショーで話題作をみてきました。いつもはガラガラの地元のシネコンが年齢層すこし高めのお客さんで満席になっていました。

上演時間が3時間近い超大作でした。登場人物の浮き沈みが激しく最後まで息を詰めながらみました。歌舞伎の世界を描いていますが、映画的な演出で舞台上の役者をクローズアップしたり、ピンスポットを当てたり、オーケストラをBGMに当てたり、と映画として楽しみました。早替えの様子を裏からカメラで見せる。でも、その匠の技をみせて、へぇと唸らせるだけでなく、物語の終盤の伏線になっている演出に掴まれました。


[cinema] 『九龍ジェネリックロマンス』

2025年09月05日 06:20更新

いまはなき香港の九龍城を舞台に描かれたSFラブロマンス。コンピューターが作り出した仮想空間という設定も違和感なく受け取れる時代になりましたね。

吉岡里帆さんがCGのように美しい主人公の女性を演じています。振る舞いはお茶目だけれども外見はつくりもののような完璧な美しさ、という設定を演じているのですが、映画のラストシーンでクシュっと笑うと目尻にできる小皺がキュートで愛おしく見えるという演出が秀逸でした。人が愛おしく感じる対象は完璧さではなく親近感なのかもしれませんね。😀


[cinema] 『リンダ リンダ リンダ』

2025年08月28日 20:34更新

2005年公開の青春映画の4Kデジタルリマスター上映を見に行きました。「なぜ友達と喧嘩しているのか?」、「なぜ学園祭の舞台でバンドを組んで演奏するのか?」 心がとっ散らかって全く整理されていない、頭が答えに辿り着く前に体が走り出している登場人物ばかりなのですが、それが青春、それが人生と胸が熱くなる作品でした。



更新

連絡先 (E-Mail)

mail address