ちはやふる日記


[cinema] 『泣く子はいねぇが』

2020年12月06日 10:50更新

家族をつくる自覚も覚悟も整わないままに、できちゃった結婚で父親になった青年のお話。仲野太賀さん演じる主人公は悪い青年ではないのですが、妻からは見放され、その憂さを晴らすように泥酔して地元の「ナマハゲ」祭りをぶち壊してしまいます。

柳葉敏郎さんが演じる「なまはげ存続会の会長」が主人公の青年の理解者となり、指導者となれば物語はハッピーエンドに描けるのでしょうが、「お前らの考えていることが理解できないんだ!」という彼の叫びに象徴される世代間の断絶が現代の難しさを浮き彫りにしていました。

それにしても、吉岡里帆さんが演じる主人公の「元」妻の演技が怖かったです。 怒声を浴びせるわけでもなく、刃物を振り回すわけでもなく、子供に言い含めるように元夫を淡々と詰めていく姿は… 😱

Read more...


[cinema] 『ティファの手紙』

2020年12月01日 19:12更新

手紙の交換から始まる予期せぬ、すれ違いと再会の物語。「文字や声が相手に届くこと」と「気持ちが相手に届くこと」は必ずしも一緒ではないことなのですが、相手に届かないもどかしさを「手紙」というノスタルジックな手段で象徴的に描いていて面白かったです。あざなえる縄のごとき禍福も時がゆっくりとカクテルして癒していく姿を抒情的に描いた素敵な作品でした。

1995年公開の映画『Love Letter』のアンサーストーリとなっている本作品では、初恋の記憶や不慮の別離などのモチーフが踏襲されています。ただ1995年当時には存在していたポラロイドカメラがデジタルカメラに置き換わり、固定電話はスマートフォンに。35年の歳月を感じました。

Read more...


[cinema] 『本気のしるし』

2020年11月29日 10:40更新

偶然に出会った謎の女性に翻弄されて、日常から逸脱していく姿を描いた転落劇。作品のキャッチコピーにある「共感度0.1%」は正に当を得ていて、森崎ウィンさんが演じる二股の割り切った関係を続けている男性に対しても、土村芳さん演じる無意識に思わせぶりな態度をとって男性に媚を売ってしまう女性に対しても、一ミリも共感は生まれない、というか、気味の悪さばかり感じてしまう冒頭でした。ところが男性を翻弄する謎の女性の友人の証言で彼女に対する印象がガラリと変えられてしまう現代の『羅生門』のような展開。

薬物使用で逮捕された歌手を叩き、不倫報道された俳優を叩き、緊急事態宣言下で県を跨いで移動しているドライバーを叩き、一つ一つは褒められたことではないにせよ、起こっているコトの背景や原因からは目を逸らして、コトの表層だけを非難して「自分は違う」、「自分は大丈夫」と安心している日常にダメを突きつけられてしまう衝撃的な作品でした。

Read more...


[cinema] 『ニュー・シネマ・パラダイス』

2020年11月23日 20:47更新

地元の老舗映画館「上田映劇」で35ミリフィルム上映をしていたので三連休の中日に見に行ってきました。雰囲気のある劇場の空間と同じ映画を見る体験を共有した観客の一体感で素敵な余韻を楽しむことができました。

Read more...


[cinema] 初冬の『アルプススタンドのはしの方』

2020年11月22日 16:28更新

真夏の甲子園球場の応援席のはしの方で繰り広げられる数時間を切り取った青春映画。地元の映画館にやってきたので二度目の鑑賞をしました。一度目に見たときは、物語の冒頭で先生から肩を叩かれて「しょうがない」と慰められている女子高生の気持ちや思いがピンと来なかったのですが、ストーリが最後までわかっていると最初から切なくて愛おしくて泣けてきました。

Read more...



更新

連絡先 (E-Mail)

mail address