ちはやふる日記


[cinema] サラの鍵

2011年12月18日 17:21更新

1942年ナチス占領下のフランスで起きたユダヤ人一斉検挙を描いた作品。

ド・ゴール率いるレジスタンスがナチス・ドイツに抵抗して闘った表の歴史に対して、フランス人がナチスの手先となってフランス国内のユダヤ人の強制収容所送りに協力した裏の歴史が描かれています。

事件から半世紀を越える歳月を経てなお、現代を生きる人たちの心の中に深く暗い影を落とす事実。事件の被害者の関係者をして "I don't want to know. (私は知りたくない)"と言わしめる他人に触れられたくない辛い事実に胸が痛くなります。善良な隣人を、ある日を境に被害者と加害者に分けてしまう戦争の恐ろしさに心を抉られる思いを受けました。



編集

連絡先 (E-Mail)

mail address