ちはやふる日記


[cinema] 『小さな恋のメロディ』

2021年06月06日 13:05更新

上田映劇(トラゥム・ライゼ)で『小さな恋のメロディ』を上映していたので見に行ってきました。

まだ学生の頃に、土曜日の午前中の授業が終わって家に帰ったらテレビで放送していたのでタイトルも知らないまま途中から見たのですが、劇場で最初から最後までしっかりとみると、また違った感想も湧いてきました。「高圧的な学校の教師たち」とか「息子の友人の家庭環境を値踏みする体裁ばかりの母親」とか「昼間からパブに入り浸りの保釈中の父親」とか大人たちの浮世の汚れ具合がわかる年齢に私もなりました。

映画のラストシーンで、手押しトロッコで恋の逃避行へと旅立っていく幼い二人を高い視点から俯瞰していくカメラ。ドローンを使った撮影を見慣れた今となっては凡庸な場面にも思えましたが、誰もあんな映像を見たことがない時代に、それを思いついて映画として実現した当時の映画制作者に改めてすごいなと感動しました。



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