ちはやふる日記


[cinema] 『オフィシャル・シークレット』

2020年10月13日 21:07更新

2003年イラク戦争開戦前夜、米英による国連安保理盗聴工作をリークした英諜報局職員の実話を基にした映画。2020年の現在に生きる私たちはイラン進攻の大義とされた大量破壊兵器がなかったことを知っていますが、当時は大量破壊兵器の存在に懐疑的な論調は小さな声であった時期。しかし日々の諜報活動から知りうる情報で、イラク進攻の正統性に否定的であった一職員が陰謀のリークに至ります。千年前の記憶も地球の裏側の出来事も一瞬で手に入れられるように思える現代。一方でフェイクニュースや歴史修正主義も溢れる時代に私たちはいかに判断し行動すべきか、考えさせられた映画でした。

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[cinema] 『パブリック 図書館の奇跡』

2020年10月07日 20:59更新

大寒波到来のある日、ホームレスの人たちが公共図書館を占拠して巻き起こる騒動を描いた物語。主人公の図書館職員は映画「ダイハード」でブルース・ウィリスが演じたマコレーン刑事ばりに、成り行きに流されるまま騒動に巻き込まれていきます。でも全ての出来事が計画的ではないが故に、登場人物たちが普段何を見て、何を考えているのかが、素直に卒直に表明されていくプロセスに目を奪われてしまいました。「公共とは何か?」、「社会の役割とは何か?」を改めて考えさせられたエンターテインメント社会派作品でした。

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[cinema] 『映像研には手を出すな!』

2020年09月26日 09:19更新

「『映像研には手を出すな!』公開記念 前夜祭前夜祭舞台挨拶中継付き上映会」を仕事終わりに見てきました(昼間はちゃんとちゃんとお仕事してます…)😅

漫画原作の実写映画化作品です。この春にNHKでアニメ化された作品を見てハマったのですが、壮大というか妄想爆発というか、作品独自の世界観の実写化は到底無理だと思っていました。NHKのアニメシリーズが終わったタイミングで本映画作品に先立ちテレビドラマシリーズが深夜枠で放送されたのですが、どんなふうになるのかな?と興味本位で見たら、これまたハマってしまいました。

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[cinema] 『アルプススタンドのはしの方』

2020年09月22日 14:48更新

高校演劇の戯曲を映画化した会話劇。同じ高校の野球部が甲子園に出場したものだから、見たくもない、と言うか試合を見てもルールも分からない野球部を渋々、アルプススタンドから応援する羽目になった三人の女子高生と元野球部員の男の子の数時間を切り取った物語。会話劇だから登場人物たちはずっとおしゃべりを続けているのだけれども中々本音は出てきません。ペットボトルのお茶の銘柄がどれが良いの悪いのと、靴の上から足を掻くような会話が続きます。しかし物語が進むにつれて、誰にも明かしてこなかった、もしかしたら本人も声に出して初めて気づいた本音がぽろりと零れるシーンに心動かされてしまいました。このコロナ禍で職場や学校や社会全体に蔓延している「しょうがない」を高校生の青春群像と真夏の青空がスキッと吹き飛ばしてくれるソーダ水のような清々しい映画でした。

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[cinema] 『ハチドリ』

2020年09月12日 10:18更新

1994年、ソウルに暮らす14歳の中学生の女の子の物語。学校の先生のことは嫌いだけれども、親友もいるし、恋人もいる。家庭も取り立てて裕福ではないが、日々の暮らしに困るほど困窮しているわけでもない。でも、主人公の少女はいつもやる気なさげに日々を過ごしています。

家庭の中で威張り散らす父親。生徒会長を務める優等生で父親から期待を一身にかけられているのだけれど、些細なことで妹に手を上げる長男。自分可愛さに裏切る親友に、母親の言いなりの恋人。どこにでもありそうな話を中学生の女の子の目線から描いた叙情的な作品でした。日々、そんな些細な理不尽に傷ついていては生きることが苦しくなるのでしょうが、だからと云って、見えないフリをして、関係ないフリをして向かい合うことをやめてしまってはダメなんだろうな…と。でも、どういう向き合い方をすれば良いのか正解は示されません。ただ、一人一人が自分なりの向き合い方を考えるしかないと考えさせられた映画でした。

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