ちはやふる日記


[cinema] 『ホテル・ムンバイ』

2019年12月04日 22:12更新

2008年にインド・ムンバイで発生した同時多発テロにおいて、テロリストに襲撃された五つ星ホテルの宿泊客と宿泊客を守るため命をかけた従業員たちを描いた作品。

テロが実行に移された瞬間に何十もの人が無差別に銃撃を受け大勢が亡くなっている惨状のなかで勝者も英雄もない深刻な事件。映画「ダイ・ハード」に登場するマコレーン刑事のような八面六臂の活躍など望むべくもない絶望的な状況の中でホテルに残り、宿泊客の誘導や保護に当たったホテルスタッフ達をリアルに描いた作品でした。

この映画でホテルの従業員と並んで印象的だったのは、実行犯も丹念に描いていたこと。テロは決して許されるべき行為ではありませんが、貧困と無知の中で首謀者に唆されて、携帯電話からの指示で残虐な殺戮を従順に行う実行犯の姿に戦慄を覚えました。



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