ちはやふる日記


[cinema] 世界最速のインディアン

2007年02月14日 06:30更新

映画 『 世界最速のインディアン 』 を見てきました。

年齢を重ねることが素敵だと思える映画。本当の大人ってカッコいいなと思える映画でした。

60歳を超えた年金暮らしの男がアメリカで毎年開かれる世界最速レースに挑んだ実話をもとにした作品です。映画の前半はガレージの片隅に住むオートバイ好きの老人が隣家の少年にオートバイを通じて人生を教える「ニューシネマパラダイス」を彷彿とさせるお話です。中盤は彼が住むニュージーランドから、レースが開かれるアメリカのユタ州まで遙々渡る過程を「ストレイトストーリー」のようなロード・ムービーの形で描きます。そして終盤は塩湖が干上がって出来上がった塩の平原を彼がオートバイで疾走するシーンです。これは他の映画に比するものがありません。最高です!

映画のエピソードで一つ面白かったのは、レースコースを試走した主人公が走行の問題を解決するためにオートバイの改造を図ったくだりです。周囲のレース仲間が訝る中、彼はオートバイの振動を抑えるために古バッテリーをかき集めて鉛のおもりをつくり、それを乗せて再び試走します。ところが結果が彼が考えたほど思わしくないとあっさりとその方法を放棄します。

見習わなければいけないですね。自ら試みることをせずに頭の中だけで否定するのは論外です。でも一旦、思いついたアイデアを形にして、試して、ちょっと成功すると、その方法に固執してなかなか捨てられなくなるものです。技術を愛する。しかし技術に執着しない。かくありたいものだと思いました。



やはり子供は駄目です。子供は。  成海璃子ちゃんや志田未来ちゃんに熱を上げることは辞めます。(爆) ^_^;



上映後のスクリーンの前に主演のアンソニー・ホプキンスが乗ったバイクがせり上がってきて展示されたので写真を紹介します。今なお記録が破られることのない世界最速のオートバイなのに、エンジンもタイヤも何もかも「小さい」という印象です。本物はニュージーランドで博物館に入っているそうです。 ^_^;



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