[book] 『ノースライト』
https://www.amazon.co.jp/dp/4104654027 |
十連休に一気に読んでしまいました。
南を向いた窓から燦々と室内に降り注ぐ力強い日差しではなく、北向きの窓から穏やかに差し込む陽光(ノースライト)。画家がアトリエに日差しを取り込むときに好んで使ったり、工場のノコギリ屋根から光を取り込む窓につかったりされる建築のデザインですが、物語の重要な主題になっています。
物語の端緒が浅間山を望む信濃追分に新築された一軒の住宅、ということで現在居を構えているところに近く、描かれている風景に馴染みがあるため、本屋でふと手に取ったのですが、高度成長期に幼少期を過ごし、バブル景気の狂乱から、その後の失われた10年、20年の景気低迷をかいくぐった主人公と我が身を重ねて感慨深く作品を読みました。
[cinema] 『よあけの焚き火』
地元佐久市の映画館で鑑賞。上映後に土井康一監督の舞台挨拶がありました。
狂言師の親子の稽古風景から舞台までを追いかけたドキュメンタリー作品のような、監督自身の心象風景を映した叙情詩のような、不思議な作品でした。冬の蓼科の凜と透き通った寒さが伝わってくる素敵な映像でした。⛄️
僕すっかり薔薇薔薇
さかき千曲川バラ公園
一週間後にはバラ祭りが始まるということで、ちらほらバラの花が咲き始めているかな?と期待していってみましたが、わずかに咲いているバラの花を見つけることができる程度の開花状況でした。すれ違った人も数組のみ。みなさん事前に調べているのでしょうね。
惜春の善光寺平ポタリング
長野市内の映画館や大型書店、アウトドアショップに用があったので、長野市内までは車で向かい、あとは車から降ろした自転車でぶらぶらと散策しました。
長野ロキシー
権堂商店街のアーケードに隣接した懐かしい雰囲気の映画館。ロビーに入ったら温かいお茶のサービスがありました。
[cinema] 『デッドエンドの思い出』
吉本ばななさんの短編小説を原作。韓国の若手女性映画監督の起用。日韓キャストの共演。名古屋で撮影。ということで劇中、カフェでコーヒーを注文するとトーストが無料で提供されます。名古屋の色が一番濃かった。 ^_^;
街の袋小路にあるゲストハウス兼カフェの名は"End Point"。しかし、そのどん詰まりにある店に多くの人が集い、交わり、そして旅立っていく。学生時代に将来を誓い合ったものの彼の就職を機に韓国と日本の遠距離恋愛になってしまった女性のありふれた失恋の物語を描いただけだといえばそれまでですが、その失恋の出来事の中での一期一会が優しく前向きに描かれていて、エンドロールの後にほっこりとした感動が残った作品でした。