ちはやふる日記


[book] 『みかづき』

2020年08月16日 08:42更新

昭和30年代、夫婦二人で始めた学習塾が高度成長期、バブル崩壊と時代の波に揉まれながらも成長してきた姿を家族の物語とともに描いた小説。

私自身、都市部の子供の通塾率が8割を越えて「未塾児」なんて言葉が口の端にのぼった時代に個人経営のそろばん塾や地域ブランドの学習塾、首都圏展開した学習塾と渡り歩いた?ので自らの過去の思い出に重ね合わせて面白く読みました。


[book] 『独習プログラマー』

2019年12月22日 21:00更新
独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで(コーリー・アルソフ)

プログラミングの入門書はプログラミング言語の説明に終始するものが多数ですが、本書では『バージョン管理システム(git)』や『パッケージマネージャ(pip)』の使い方、果てはジョブハンティング(求職活動)のノウハウまで解説があり、間口が広く奥行きの深い本でした。最後の推薦図書には「達人プログラマー」や「CODE COMPLETE」まで取り上げられていてプロ・プログラマーに至る道筋が丁寧に隙なく説明されていました。教えるプロではなく現役のエンジニアが書いた本という特徴がとても参考になる技術書でした。


[book] 『思考ゲームプログラミング』

2019年06月08日 18:55更新

思考ゲームプログラミング

学生時代に大学の図書館で読んで感動した30年以上前の書籍を古書でみつけて購入。いまでは世界中のスペシャリストが書いたプログラムのソースコードに触れることは非常に簡単なことですが、当時は数百行規模(数ページ)のゲームのBASICプログラムが掲載された雑誌を読む程度がせいぜい。登場間もないC言語のソースコードが50ページ近くの紙面を費やして、一部抜粋ではなく全て掲載されているのは感動でした。

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[book] 『ノースライト』

2019年05月07日 20:25更新
ノースライト(横山 秀夫)

十連休に一気に読んでしまいました。

南を向いた窓から燦々と室内に降り注ぐ力強い日差しではなく、北向きの窓から穏やかに差し込む陽光(ノースライト)。画家がアトリエに日差しを取り込むときに好んで使ったり、工場のノコギリ屋根から光を取り込む窓につかったりされる建築のデザインですが、物語の重要な主題になっています。

物語の端緒が浅間山を望む信濃追分に新築された一軒の住宅、ということで現在居を構えているところに近く、描かれている風景に馴染みがあるため、本屋でふと手に取ったのですが、高度成長期に幼少期を過ごし、バブル景気の狂乱から、その後の失われた10年、20年の景気低迷をかいくぐった主人公と我が身を重ねて感慨深く作品を読みました。


[book] 「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ

2019年02月16日 12:07更新
「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing)
藤岡 淳一
インプレスR&D
¥1,188

中国 香港に隣接し、近年、ハイテク製造業の一大集積地帯となった深センで自らも製造業者として起業した著者による御当地の解説本です。

「貼牌(テイエパイ)」や「山寨(シャンジャイ)」「方案公司(デザインハウス)」といった初めて目にする用語が並びますが、深センで独自の進化を遂げたビジネスモデルやエコシステムがハイテク製造業の発展に寄与している様子を読み進めるうちに心踊りました。そして、それらのビジネスモデルやエコシステムが中国政府の政策や業界団体のビジョンから生み出されたものではなく、自然発生的に生み出され、淘汰された末に生き残ったものが繁栄を極めているというのが印象的でした。発展と成長の陰には多くの淘汰や倒産もあるわけで、それでも大勢の人が次から次へとチャレンジして、失敗してもやり直して、という姿には見習うべきものがあると感心しました。



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