光センサーブロック遮光による外乱光カット効果

おなじく2007年の資料ですが、参考までに掲載します。

目的

 LEGOの光センサーブロック全体を遮光することによる外乱光カット効果の確認

背景

 ライントレースのための反射型光センサーに悪影響をもたらす外乱光(太陽光)をカットするために、センサーの周囲から回り込む光の遮蔽、反射防止の工夫を重ねたが外乱光の影響をすべてカットすることができなかった。
 LEGOブロックの光センサーそれ自体のプラスチック素材を外乱光が透過してセンサーの測定に悪影響を及ぼしているのではないかと仮定して、光センサーブロック全体をアルミホイルで遮光して実験することにした。

実験結果

 光センサーブロック全体をアルミホイルで遮光することにより外乱光(太陽光)の影響をカットできることが確認できた。
 光センサーのLEGOブロックを太陽に透かしてみると可視光線もわずかではあるが透過していることが確認できる。
 さらに多くの赤外光がプラスチック素材を透過して、光センサーの測定を乱していることが推測できる。

実験詳細

光センサーブロック遮光風景

 写真のようにLEGOの光センサーブロック全体をアルミホイルで包み、ブロックを透過する外乱光を遮断した。また周囲から回り込む外乱光をカットするために5cm角の黒ラシャ紙製の遮光板を併用した。

結果詳細

ブロック遮光結果グラフ

  遮光なし 遮光あり 外乱光なし
ホワイト 55 50 51
グレー 51 44 43
ブラック 49 40 38

 実験結果よりブロック全体の遮光と周囲から回り込む光の遮蔽の併用で、ほぼ100%外乱光(太陽光)の影響をカットできることが確認できた。


‘LEGO’ は、レゴグループの登録商標です。


Creative Commons License
この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。