記事を書いた2011年から12年が経過し、2023年現在、Ricty および 姉妹フォントである Ricty Diminished のメンテナンスは終了(停止)しています。合成元となるフォントのバージョンアップへの追従や不具合に対する修正が停止しているため、Ricty や Ricty Diminished を使用することはお勧めしません。
最近、ブログの内容がETロボコンからどんどん外れていっていますが、今回はプログラミング用のフォントの話題。
ある程度プログラミング経験を積んで、コードのコンテキスト(文脈)が分かるようになると苦もなく読み書きできるようになるのですが、初心者の期間は活字化されたアルファベットや数字を読み違えて結構デバッグに手間取っているようなので、なんとか読み違いを解消できないかと、プログラミングに適しているフォントをいくつか探して比べてみることにします。
プログラミング初心者だけではなくモデルの読みやすさに腐心している方にも少しは役に立つかな?
以下のキャプチャー画像は、Windowsのテキストエディタ “TeraPad” でフォントサイズ 12 ポイントに設定して表示したものです。
MSゴシック
Windowsでは一般的な等幅フォント。シンプルなデザインで一般文書には見やすい字形ですが、 “I (アイ)” と “l (エル)” や “O (オー)” と “0 (ゼロ)” の区別か付き難いプログラミングには、ちょっと不向きなフォントだと思います。
VLゴシック
Linuxディストリビューションでは一般的な等幅フォント。斜線つきゼロ(スラッシュド・ゼロ)や “l (エル)” の字形も工夫されていて、プログラミングに適したフォントです。Windowsへのインストールや配布のライセンスも使いやすいため、現時点での一押しフォントです。
Ricty
最近、人気のプログラミング用フォント。プログラミング向きの複数のフォントを寄せ集めた合成フォントです。複数のフォントをダウンロードして、スクリプトで合成する手間が掛かるため、敢えてお勧めかというと微妙ですが、あたらしもの好きには良いかも知れません。 😉
ちなみに上記のサンプルコードは、Mindstormsでは Not yet の “Ruby” のコードです。 😀