ちはやふる日記


[travelogue] 京都紅葉散策 嵐山・嵯峨野編 (第二日目)

2006年12月12日 12:19更新

嵐山・渡月橋

引きの写真はのんびりした風景ですが、渡月橋の上は観光客で大混雑でした。桜の季節の嵐山も見事ですが、紅葉の嵐山も見事でした。


天龍寺

京都五山の一位。京都の名刹中の名刹です。


宝厳院


常寂光寺


落柿舎

松尾芭蕉の弟子、向井去来の庵です。去来が庭の柿を売る約束をしたのに、その夜のうちに、柿がすべて風で落ちてしまったため、こう呼ばれたそうです。飾り物ではないのでしょうが、柿の実がたわわに実っていました。たしかにあの柿を無闇と取ってしまっては大顰蹙だと思いますが・・・


二尊院

小倉百人一首は、この二尊院のある小倉山で選んだから、こう呼ぶのですよ。とガイドさんが言っていました。


祇王寺

平家物語の祇王と祇女の悲恋話で有名な祇王寺です。ここまで来ると少し人気も途切れて人里は離れて隠れ住んだ土地だなという風情があります。嵐山近辺は、修学旅行生相手の、ほんと原宿状態ですので。


滝口寺


嵐山温泉・駅の足湯

京福電鉄・嵐山駅のホームに設けられた足湯です。嵐山には元々温泉など湧き出していなかったのですが、数年前に観光の目玉として温泉掘削が行われました。他の入浴施設は宿泊するか、豪華な昼食とのセットでしかお湯を楽しめませんので、とりあえずここでは足湯で我慢です。


天山の湯

京都にも健康ランド型の入浴施設がありました。嵐山から嵐電で4駅。有栖川駅から徒歩数分のところに天山の湯はありました。しかし、この有栖川という名前。どこかワイドショーで聞いたことがあるような、ないような。


飲んではいけないお湯を少し舐めてみたら、とても塩味が効いていました。確かにナトリウム泉です。ちょっとした高級旅館のような造りで近所にあったら何度か通いたくなるような御湯屋さんでした。もっとも浴室も露天風呂も建物の2階にあるのが今時です。


御室・仁和寺

このサイトの名前の由来となった「御室」です。幼い頃に過ごした付近を嵐電に揺られながら、つらつらと記憶を辿っていたら、子供の頃、通っていた幼稚園の名前が「御室幼稚園」だったと思い出しました。うーん、渋い名前だ。ちなみに、電子機器メーカーのオムロン(Omuron)は、その昔、この御室に工場があったためオムロンです。

京都の平均的(?)なお寺のスケールって、こんなものです。子供の頃の私はお寺というのは、こういうものだと思ってました。大きな山門(三門)があって、五重の塔があって、国宝の仁王様や仏様がある。人の常識なんて、ほんと環境次第です・・・(笑)


龍安寺

石庭で有名な龍安寺です。これも子供の頃は日本庭園は、みーんな、こんなものだと思っていました。だって、何も知らない子供にこれを見せて、日本庭園ってこんなものですよと親が教えれば、それを鵜呑みにしますよね。確かに日本庭園の代表作ではあるのですが、標準ではないです。組織の標準・基準を作成する上で、代表を物差にするのか、標準(アベレージ)を物差にするのかで、組織の志も変わってくるのでしょうか???


嵐電


京福電鉄 嵐山本線・北野線の愛称が「嵐電」です。私も子供の頃から「らんでん」、「らんでん」と呼んでいました。昔はパンタグラフがちょっと変わっていて、棒が一本、電車の屋根に斜めに立っていて、その先の滑車が架線に接触する構造でした。うーん、年齢がばれてしまう。

スクラッチカード式に乗車する日付を削る、ちょっと珍しい一日乗車券でした。しかし、この日は計4回、乗り降りしたので十分に元は取れました。


私は決して「そっち系」の人ではありません。子供の頃に、いつも乗っていた嵐電が懐かしかっただけです。そうに違いない。


清水寺ライトアップ

季節限定の清水寺のライトアップです。清水寺本坊・成就院の回遊庭園の夜間公開もあったのですが、ここで伺ったお庭の「見立て」のお話が、とても面白かったです。お庭にある何の変哲もない石を指して、「岬の灯台」、「鶴の巣篭もり」、「着物の袖」と見立てていきます。そして見立ての決めの一言がこれ。「そう言われたら、なんとのう、そう見えるなぁ」。すごい!。Boochさんに聞かずとも、Rumbaughさんにお伺いを立てずとも、こんなところに「モデリング」の極意があるではありませんか。(ほんと?)


南座

東京では歌舞伎座。京都では南座です。年末の顔見世興行の準備をしていました。京都では、この顔見世興行のニュースを聞くと年の暮れをひしひしと感じます。


感想

こういう旅は、気持ちとお金の余裕がある人がするもののようです。貧乏人の私は、ここぞとばかりに、あれも見るぞ、これも写真に収めるぞとレンタサイクルを借りて嵯峨野の地を駆け巡ってしまいました。

お堂の軒下で日がな一日、紅葉を愛でる。そんな余裕がある大人に早くなりたいものです。





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