ちはやふる日記


[event] RubyKaigi 2023 Day1

2023年05月15日 20:01更新
まつもと市民芸術館

2023年5月11日(木) 〜 13(土) の3日間、長野県松本市のまつもと市民芸術館で開催されたプログラミング言語Rubyの国際カンファレンス "RubyKaigi 2023" を聴講してきました。

2020年4月に松本市で開催予定だったRubyKaigiですが、2020年3月にWHOがCOVID-19のパンデミックを宣言、イベントは5ヶ月延期されましたがご承知の通り猛威が衰えることなく9月に RubyKaigi 2020 Takeout ということでリモート開催になりました。その後、リモート開催と三重県津市での開催を挟んで待望の長野県開催となりました。

写真は正面エントランスから2階のメインロビーへと上がっていく大階段です。綺麗にRubyKaigi仕様に装飾されていました。


まつもと市民芸術館

朝から1日綺麗に晴れて、屋上の芝生広場でのんびり休憩を楽しみました。

"Matz KEYNOTE" by Matsumoto Yukihiro さん

まつもと市民芸術館

Ruby開発の30年を振り返るお話でした。"Rubyは死んだ" の自虐ネタを挟みつつ、コミュニティーと共に発展してきたRubyの歴史を興味深く拝聴しました。


"The future vision of Ruby Parser" by Yuichiro Kaneko さん

RubyのParser(パーサー)の話。この後3日間続くParser漬けのセッションの導入になっていたと後からわかりました。


"Develop chrome extension with ruby.wasm" by Yuma Sawai さん

Chrome拡張機能の上でWasm(WebAssembly)を動かす話。そしてWasmがRubyで記述できます、という発表でした。発表者の方がお若い方だなと見ていたら、まだ大学3年生だそうです。去年のRubyKaigiに初めて参加して感銘を受け、いつかはセッションで発表できるようになろうと頑張ってCFPに応募したら1年目にして採択されたそうです。RubyKaigiは必ずしも初心者向けのカンファレンスではないと思いますが、高度な内容の発表で感嘆しました。


"UTF-8 is coming to mruby/c" by Mari Imaizumi さん

マイコン向けの省フットプリントの mruby/c に UTF-8 を実装した話。当たり前に使っているUTF-8ですが実際に一から実装しようとすると大変なんだなと再認識しました。仕事では、いまだにANKコードで実装している我が身としてはUTF-8にたどり着くまでに後何年?と果てしない道のりを感じますが、いつかは追いついてみたいです。


"Power up your REPL life with types" by tomoya ishida さん

対話型実行環境 irb に 型補間を追加してプログラム開発効率を向上させる話題。型を環境に推測させてプログラマに提案する手順というのは複雑なんだなと感嘆しました。


Lightning Talks

12人の発表者が5分の持ち時間で入れ替わり立ち替わり発表。まつもとゆきひろさんが発表者に混じっていたのが面白かったです。

アーロン・パターソンさんの、BMW車のシフトレバーを改造(流用?)した『頭文字V』(vim専用)キーボード開発ネタは抱腹絶倒でした。自作キーボード開発のためにオーブントースターを改造してリフロー炉を自作する話に及び、なんでもやってみよう精神に敬服しました。



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