ちはやふる日記


[travelogue] アグラ世界遺産巡り

2014年01月13日 17:47更新
デリー

まだ夜も明けぬ真っ暗な中をガイドさんに迎えに来てもらいホテルをチェックアウト。ニューデリー駅へと送迎車で向かいます。

ニューデリー駅の前は聞きしに勝る雑然としたカオスでした。暗いこともあるのですがガイドさんに連れられていないと通り抜けるのは絶対に無理!と行った感じ。ガイドさんに連れられているのですが、その現地ガイドさんに向かって次から次へと何か客引きをしてきます。物乞いの人々は私にも声をかけてくるのですが、客引きさんはガイドさん一本狙い。信頼できるガイドさんを頼んでおかないと心配この上ない場所でした。プラットホームに入る前にはテロを警戒してのことか荷物のX線チェックとボディーチェックがあり、兵隊さんも立っているのですが、ここで荷物を手放して大丈夫ですか???と思いながら怖々通り抜けました。

急行 急行

列車に乗り込むと正面の座席のおじさんはiPhoneを弄り始めるし、隣のおじさんは車両のコンセントから携帯電話の充電を始めるし、と日本でもみかける日常的な風景に戻り、ようやく一安心。

席に座っていると新聞や雑誌にはじまり、ミネラルウォーター、軽食と次々にサービスが提供されます。見ているとそれぞれのサービスを提供するスタッフさんは全て分業しているようでした。お客さんがちょっと床を汚すと、これまたちょっと服装の違う別のスタッフさんが登場すると言った具合でした。


アグラ(Agra)

アグラ

急行列車は定刻の二時間でアグラ駅に到着。これまた客引きの群れをすり抜けて送迎車に乗り込みます。

ただ、きれいな車なんですがフロントガラスにヒビが… ^_^;

アグラ
アグラ

麦畑や菜の花畑の間を通るハイウェイを片道1時間ほど走ります。

アグラ

途中に料金所もあるハイウェイなのですが、道路の中を牛が徘徊しています。^_^;

バイクの数もかなり多いのですが、その多くが二人乗り。女性はバイクの後ろで横座りして前のライダーに掴まっています。男性と女性の間に子供が挟まっている三人乗りのバイクも珍しくありませんでした。


ファテープル・シークリー

アグラ

この日、最初の世界遺産『ファテープル・シークリー』に到着。遺跡保護のために電気バスに乗り換えるのですが、観光客を乗せてドアを開けたまま突っ走るワイルドぶり。遺跡の中でそんなに急がなくても良いのですが… ^_^;

アグラ

ムガル帝国第3代皇帝アクバルによって建設された都市。たった14年間で放棄された都市だそうですが、赤砂岩でつくられた建物はどれも立派なものでした。

アグラ
アグラ

柱の上の装飾は蓮をかたどってあるのだそうです。柱にも非常に精密な彫刻が施されています。

アグラ

小高い大地の上に築かれているため、こうした貯水池がいくつかあります。池には人が水を運んできていたそうです。

アグラ
アグラ

王様の将棋台。この台の周りの升目がゲーム盤になっていたのだそうです。日本にもありますが、家来が駒の変わりに王様の言う通りに動いてゲームを楽しんだのでしょうね。

アグラ
アグラ
アグラ
アグラ
アグラ
アグラ
アグラ
アグラ



アグラ

行きと同じハイウェイを市街地に向けて戻ります。途中、バザールの中を通ったのですが、八百屋や服屋、その他、様々な品を売る店が路端に並んでいました。

アグラ
アグラ

アグラ城

アグラ

この日、二番目の世界遺産『アグラ城』を見学します。アグラ城は市街地の中にあるので大勢の観光客で賑わっていました。

アグラ

タージ・マハルを建設したムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが居を構えた城塞とあって、それは立派です。

現在もアグラ城内にはインド軍の施設が置かれており、観光で見学できるのは城全体の1/4の場所だそうですが、それでもなお、その規模に圧倒されます。

アグラ
アグラ
アグラ
アグラ
アグラ

文化財修復中。

アグラ

アグラ城見学のハイライト『囚われの塔(ムサンマン・ブルジュ)』。創建時には数多くの宝石が象嵌細工で大理石の柱や壁に、ちりばめられていたそうですが、その後の他王朝の侵略やイギリスによる植民地支配で全て持ち去られてしまったのだそうです。現在はイミテーションを代わりに埋め込んで修復されているそうですが、白い大理石に往時の美しさが忍ばれます。

アグラ

タージ・マハルを建設した皇帝シャー・ジャハーンは後継者争いに勝利した息子によって最後にはここに幽閉されたのだそうです。皇帝はここから20年の歳月と国家財政を傾けて完成させたタージ・マハル廟を眼下に遠望しながら、最愛の妃ムムターズ・マハルを忍び亡くなったという話が伝わる展望台だそうです。

アグラ
アグラ
アグラ



アグラ

タージ・マハルというベタベタな名前のレストランで昼食。

アグラ

日本人向けに辛みを押さえた味付けだそうですが、フル・ベジタブルのカレーをとても美味しくいただきました。


タージ・マハル

アグラ

この日、3件目の世界遺産見学。

チケットを購入し、電気カートに乗り換えて、数分で門の前に到着。門の壮麗さに否が応でもタージ・マハルへの期待は高まります。ちなみに、持ち込み品のルールが厳しく、大きい荷物NG、食べ物NG、飴もNG、iPodのような携帯音楽プレーヤーもNG(iPhoneはOK)、ガイドブックはOKだけど書籍はNG(ガイドさんに違いを聞きましたが理解不能)と複雑なので気をつけた方が良いようです。

アグラ

この大楼門をくぐるとタージ・マハルと対面です。

アグラ

キター! タージ・マハルとご対面です。

アグラ

ガイドさんに促されて、お調子者のポーズで一枚。 ^_^;

アグラ
アグラ

外国人観光客は靴にカバーをかけて大理石の床にあがります。インド人の観光客は裸足で上がります。外国人観光客料金 750ルピー、インド人観光客料金 20ルピー、と微妙な差がここで現れます。

アグラ

写真撮影禁止ですが霊廟の中に足を踏み入れることができます。

アグラ
アグラ

霊廟を挟むように立てられたゲストハウス(迎賓館)。

アグラ

霊廟の背後(北側)にはヤムナー川が流れています。

アグラ

西側からみた霊廟。霊廟は正方形の奇麗なシンメトリーになっています。陽の当たり方が異なるため、正面(南側)からの眺めとは、また違って見えます。

アグラ

霊廟の西側に立つモスク。

アグラ

モスクの中は観光客もどんどん通りますが、イスラムのお祈りをしている方もいました。イスラムの礼拝の日はタージ・マハル見学はお休みになるそうです。

アグラ

霊廟から見た大楼門。

アグラ

真っ正面の撮影スポットは大混雑でした。後ろ髪を曳かれつつタージ・マハルを後にしました。



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