ちはやふる日記


[event] NHK技研公開

2006年05月29日 12:02更新

NHK放送技術研究所一般公開

5月25日から28日までの期間に開かれていたNHK放送技術研究所の一般公開を見てきました。例年の公開よりも若干規模が縮小されたかな?という印象ですが、それでも十分に興味深い展示がいっぱいでした。


私が大学生時代に訪れたときは、広い敷地に古びた建物が点々と立っていましたが、数年前に建て替えられてきれいな建物になりました。


スーパーハイビジョンのカメラです。建物の中ではミニシアターのスクリーンよりも二回りは大きいであろうスクリーンにリアルタイムで詳細な中継映像を映し出していました。技術的には凄いのでしょうが、入口に立つ係員さんをきれいに映し出されても……


スーパーハイビジョンの信号処理装置です。何の変哲もない装置ですが、私の以前に勤めていた職場では、このような装置を電車に載せたり、線路端に持ち出して実験をしていました。今にしてつくづく思うのは、このような精密で重量のある機器は実験室に固定して使用するものだということです。 決して、トロッコに載せて人が押すものではありません。

私は、札幌一泊二日出張も決して辛いとは思いません。深夜、新幹線が引っ込んだあとの車両基地で、実験装置を載せたトロッコを押して何往復もした仕事に比べれば楽なものです……


インクジェット法で作成した有機ELディスプレイだそうです。 でも、輝度補正&コントラスト補正を十二分にかけて、この明るさです。正直、肉眼で見ても、「何が映ってるの?」という明るさでした……


高温、多湿、酸にも強い「シリコンマイク」のデモンストレーションです。なんだかデパートの実演販売のようですが、シリコンマイク素子をみると確かに、凄そうでした。


最新の音声認識技術のデモンストレーションです。左の画面に映っているのは一般の観覧者さんです。この男性が話した言葉が、リアルタイムに右の画面にかな漢字交じりで表示されます。実際に変換のスピードを見ると、ほとんどタイムラグがなく、これだけのことができるのならば、PCからキーボードが消えるのも、そう遠くない将来かと思わされました。


複数のスピーカを使って立体的な音響効果を再現するデモンストレーションです。スピーカの配置や外形が機密事項のようで、写真のように黒い膜で肝心のスピーカが隠されていました。黒い膜の向こう側にうっすらと見えるスピーカー群は、まるでゼーレの秘密会議のようでした。(古い…)



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