[cinema] 『おーい、応為』
画狂 葛飾北斎の娘で弟子でもある葛飾応為(お栄)を主人公にした映画をみてきました。NHKドラマで宮﨑あおいさんが演じた応為は達観したやさぐれ感、アンニュイな佇まいが素敵でしたが、長澤まさみさんが演じる応為は気迫に満ちた凄みがありました。刀を抜いた武士が丸腰で立ち塞がる応為に気圧される場面は圧巻でした。北斎は90歳で亡くなるまでに93回引っ越したと伝わっているそうですが、映画の中ではお栄さんが拾ってきた子犬が引っ越しのたびに大きくなる姿で時の流れを表現する演出が巧みでした。何事かに対して狂ったように熱中したことはないし、そこまで入れ込みたくはない、という冷めた気持ちが私の中にはどこかあるのですが、「これが人生の全て!」という人のおこぼれをちょっぴり疑似体験しました。
[cinema] 『秒速5センチメートル』
新海誠監督の2007年公開のアニメーション映画作品の実写化版をみてきました。叙情的、暗喩的な新海誠監督作品に対して、説明過多、セリフ多めに感じましたが独立した作品として楽しみました。アニメ版の『コスモナウト(種子島編)』の登場人物の姉妹を宮﨑あおいさんと森七菜さんが演じているのですが、この二人はオリジナルアニメを越える当たり役でした。特に宮﨑あおいさんが演じる姉の、どこか達観したような、しかし、妹や教え子を見守る感じが押し付けがましくなく、しかし、突き放しているわけでもなく、絶妙な距離感がとても素敵でした。コスモナウトの主題は、故郷(種子島)から旅立った宇宙探査機がひとりぼっちで遠い深宇宙へ長い長い孤独な旅を続けていく姿だと思うのですが、宇宙探査機と深宇宙の描き方が実写ではちょっと難しかったのかな?と見ていて思いました。
[cinema] 『ブラック・ショーマン』
東野圭吾原作のミステリー小説の映画化。ガリレオ・シリーズでは物理学者の名探偵を演じた福山雅治さんが、本作では有村架純さん演じる姪と協力しながら事件を解決します。
被害者の中学教師も含めて登場人物が全て怪しい。被害者の弟である福山雅治さん演じるマジシャンがさらに怪しい。そんな中、有村架純さんが演じる被害者の娘だけが唯一、犯人ではないと観客が安心できる人物を演じています。秘密を隠しつつも父親の死を心から悼んでいる、そして事件を解決しようと謎に挑むひたむきな佇まいが素敵でした。
謎解きと華麗なマジックの映像演出がドキドキ、ハラハラを誘う極上のエンターテインメントでした。
スマホで楽しむ 「ボタニカル・フォト・アート」の世界
長野県 小諸市にある安藤百福記念 アウトドア アクティビティセンターで開催された大人のトレイル歩き旅講座2025 『スマホで楽しむ「ボタニカル・フォト・アート」の世界』を受講しました。写真は講座の中で私がスマホ・アプリで初めて作成した写真作品です。

